ソシオニクスのイドブロックについて 〜モデルA解説〜

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ソシオニクスは人間を16タイプに分けて終わりではありません。

そこから更に踏み込んだ、”モデルA”では、タイプ別の心理機能の働き、そしてそれに基づいた、タイプ間の相性論へと発展していきます。

今回は、モデルAの4段目、イドブロックについて紹介していきます。


モデルAのその他のブロックについては下のリンクから。
>> 自我
>> 超自我
>> 超イド

Sponsored Link

イドブロックは無意識

モデルAにおいては、上の2段、すなわち自我超自我ブロックは意識的であるのに対し、下の2段である超イド、イドブロックは無意識であるとされています。

超イドの機能は上手く使うことができないのに対し、イドの機能は上手く使うことができます。

しかし、自分ができるということに無自覚です。

イドブロックは上手くできるが興味がない

さて、上で述べたように、イドの機能は比較的簡単に使うことができますが、なんとなく退屈で意味がないように感じます

スキルを磨くという意味ではいいが、過剰にフォーカスする必要はないと考えるのです。

というのも、イドの機能を使うことは、自我の機能を使うことを制限することになるからです。

例えば、自我にTiを持っている場合、イドにTeが来ます。
イドのTeで、あるシステムをどう実用化しようか?ということを考えようとすると、メインである自我のTi、すなわち「このシステムの仕組みはどうなっているのか?」ということを考えることはできません。

このようにイドの機能の使用は、自我の機能を制限することになるので、基本的には使い続けることができません。

自分や仲間の身を守るために使われる

このように、あまり積極的には使われないイドの機能ですが、実は自分や仲間の身を守る方法として使われています。

害が及ぶのを防いだり、危険を予防する役割があるようです。

ただし、基本的にはそれ以外に使ってもいいことがなく、積極的に使うようなものではありません。
やはり自我の機能を使うのが一番健康的です。

第7機能 無視された機能 ignoring function

監視する機能、制限する機能などとも呼ばれます。

この機能は名前の通り、とにかく無視されます。

①のライバル的存在であり、同じような事柄に対して反対の方法でアプローチをするからです。(①と内向/外向が入れ替わっている)

他人からこの機能の使い方について指導された時も、それを無駄な情報として捉えます。
なぜなら、それをうまく使う方法は知っているけど、より便利な①を使うために、「使わない」という選択をしているからです。

この機能を激しく使う人を見ると感心するものの、注目に値するとは考えません。
また、会話の流れでこの機能に関わる話が出そうな場合、無視したり端折ったりすることで、それを食い止めようとします。

このように、⑦は過剰に避けようとするため、弱く見えることもありますが、実際にはそうではありません。

パブリックな場では制限されますが、プライベートな場ではたまに激しく使ったりしますし、必要な時には助けを乞うこともできます。

例えば ISFJ/ISTJ なら、デフォルトでは①の Si を使うので、フィジカルだったり衝突するようなことを避けようとします。
しかし、避けられない戦いが発生した場合には、短時間ですが Se を使い、威圧的で好戦的になることもできます。

超自我などの弱い機能とは違い、使ったとしてもストレスを感じるというよりは、退屈でなんとなく不快な感じがします。

①主導する機能がサブタイプの人々には、更に強く無視される場合があります。

第8機能 見せつける機能 demonstrative function

“demonstrative” の訳は迷いましたが、「過剰に表す」「示威的」というニュアンスだと理解しているので、「見せつける機能」と訳しました。
個人的には「ワロタの機能」とも呼んでいます。

この機能はある種のゲームとして捉え、それにやたらと本気になっている人を馬鹿げてると感じます。
(これが「ワロタ」の由来です。)

わざと普通と違う使い方をし、②創造する機能の良さを示そうとします。(②と⑧は内向/外向が入れ替わっている)

一方で私的な場では、②をサポートするために結構頻繁に使われますし、あるいは④脆弱な機能から生まれた信念を守り、支えるためにも使われます。
そのため、①と同じぐらい高度で洗練された理解を持ってることもしばしばあります。

また、双対関係のパートナーを守るという役割もあります。
この機能は双対関係のパートナーの最大の弱点である、④脆弱な機能と一致します。

そのため、この機能に関する情報を受け取った際には「分かりきった情報であり、フォーカスするようなものではない」として棄却します。
このようにして、双対関係のパートナーが④によってダメージを受けないように守っています。

このように世界観において重要な役割を果たしているので、この機能に関する問題を感じた際には正す必要があると感じます。

しかし、やはりたまにしか使いません。(①の次に簡単に使うことができますが。)

タイプ別 イドの機能への反応

ここまで、イドブロックの機能の位置付けを見てきました。

これだけでは少し分かりにくいかと思いますので、タイプ毎のイドへの反応を少し詳しく見ていきましょう。

これを理解するには、8つの心理機能の理解が必要なので、こちらも合わせて読むといいかと思います。↓

【MBTI・ソシオニクス】心理機能8つの解説

⑦無視された機能への反応

Ti

該当タイプ: ESTJ、ENTJ

アイディアやシステムの持つ論理について簡単に理解できるが、興味がない。
目標達成(①Te)においては価値がなく、退屈だと感じる。

Te

該当タイプ: ISTP、INTP

情報の目利きはできるが、主目的はデータを自分の論理システムにあてはめること(①Ti)であり、分析なしに事実を並べることはくだらなくてつまらないと感じる。

Fi

該当タイプ: ESFJ、ENFJ

表立って感情表現はしないけど深い絆がある、みたいな関係性を重視しない。
例えば、お互いの感情を示さないカップルをぬるい、愛がないと考える。

Fe

該当タイプ: ISFP、INFP

ワイワイやる空気に打ち解けられるし、それを自分で作ることもできる
しかし自分にいい感情がないときはそんな雰囲気に意味はないと感じ(①Fi)、拒否する

Si

該当タイプ: ESTP、ESFP

体の状態や感覚をとらえるのが得意。
しかし、外へ向かう行動を優先するので(①Se)、外でやることがあるのに心の平和や安定を重視する人にイライラする。

Se

該当タイプ: ISTJ、ISFJ

対立や衝突を避けるが、避けられないときには一時的に凶暴で強固な態度を取る。
困難を乗り越えたいとか競争に勝ちたいとかいう考えはなく、外から要求されているように思われることをこなすよりは、自分の内なる欲求(身体、心の健康など)に耳を傾け、そちらを気にかけたがる(①Si)。

Ni

該当タイプ: ENTP、ENFP

今から未来へと続く流れを捉えたり、1つのビジョンを探究することができる。
しかし、数少ないビジョンや流れに集中するよりも、現在という地点から多くの可能性を探究することのほうを好む(①Ne)

Ne

該当タイプ: INTJ、INFJ

異なる知識や経験の間に「外的」な関係が作られることを理解する。
しかし、本質を理解するのに必要な、特別な意味を持つ「隠された」つながりに注目したがる(①Ni)。

⑧見せつける機能への反応

Ti

該当タイプ: ISTJ、INTJ

しばしば論理的な観点から他人の見方を批判する。
しかし、現実は必ずしも綺麗な論理で表現できないと考えているので、過度な批判はしない。

Te

該当タイプ: ESTP、ENTP

情報や主張、行動の正当性を、外的な情報源と照らし合わせることで理解するのが得意。
しかし、自分の中の論理的な一貫性(②Ti)に比べると重要でないと考える。

Fi

該当タイプ: ISFJ、INFJ

言葉にしなくても2人の関係がどうなっているかを理解できる。
しかし、集団の中で感情を使って交流すること(②Fe)に比べれば重要でないし、退屈だと感じる。

Fe

該当タイプ: ESFP、ENFP

ワイワイやる空気をありがたいと思うし、雰囲気を作るのもうまい。
しかし、それは最優先事項ではないし、それに集中しすぎてる人はやりすぎと感じる。

Si

該当タイプ: ISTP、ISFP

自分や他人の体調や幸福、美的感覚、くつろぎなどの内的な影響を認識できる。
リラックスしたりといったことは、最優先事項ではなく楽しみの源ぐらいのもの。

Se

該当タイプ: ESTJ、ESFJ

威圧的で強そうな態度をとったり、挑戦的な態度を見せたり、敵対したり、ということもできる。
しかし、短い間しかしないし、本気でやっている訳でもない。遊びのようなもの。

Ni

該当タイプ: INTP、INFP

現在の状態が将来的にどう発展していくかについての議論を難なく理解できる。
しかし、今自分が興味をもっている領域における可能性を追究すること(②Ne)に比べれば、大したことではないと感じる。

Ne

該当タイプ: ENTJ、ENFJ

あらゆるアイディアを上手く考えつくが、自分ではそのアイディアを真剣には受け止めないし、アイディアを生むことは娯楽でしかなく、価値がないと考える。
興味のある分野に無関係な事柄についてあれこれ考えにふけるよりは、自分の想像力と洞察力(②Ni)を何かを成し遂げるために使おうとする。

まとめ

今回は、ソシオニクスのモデルAにおける、イドブロックおよび、⑦無視された機能、⑧見せつける機能について解説していきました。
簡単にまとめるとイドの機能は

  • 得意
  • 無意識
  • 退屈

といった特徴があります。
「できるけど別にやりたくはない」って感じですかね。

モデルAのその他のブロックについては下のリンクから。
>> 自我
>> 超自我
>> 超イド

ソシオニクスの記事一覧はこちらから

Sponsored Link
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

コメント

コメントを残す

*