ソシオニクスの超自我ブロックについて 〜モデルA解説〜

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ソシオニクスは人間を16タイプに分けて終わりではありません。

そこから更に踏み込んだ、”モデルA”では、タイプ別の心理機能の働き、そしてそれに基づいた、タイプ間の相性論へと発展していきます。

今回は、モデルAの2段目、超自我ブロックについて紹介していきます。


モデルAのその他のブロックについては下のリンクから。
>> 自我
>> 超イド
>> イド

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超自我ブロックについて

モデルAの2段目(機能③と④)は超自我ブロックと呼ばれています。

超自我ブロックには、自我ブロックと正反対の機能が来るので(例:①Fi ↔︎ ③Ti)、快適な自我ブロックの機能に頼るほど、超自我の機能の使用は制限されます。

人間、目的は自我の機能を満たすことなので、超自我の機能はそれに役立つ時だけ使えばいいや…と考えがちなのです。

超自我の機能は自覚のある弱点なので、周囲から「もっとうまく使え」という圧力を感じると、ストレスを感じます。

それが行き過ぎて「これ(超自我の機能)ができないなんて自分はダメ人間だ…」というように感じてしまうと、大きなストレスや、ともすると鬱などの原因にもなると言われています。

そういったこともあり、超自我の機能を長時間使うことは難しいです。

また、超自我機能は、自意識の源でもあります。

あまり知らない人と接する際には、超自我の機能の弱さを自覚し、以下の2つの方法で対応することが多いです。
①超自我の機能を敢えて見せつけるように使って、自信があるふりをする
②できないことを認めて開き直る。あるいは完全に使用を拒否する

超自我の機能は、柔軟性がありません。

したがって、これらの機能に関する新しい情報が来ても、拒絶しがちです。
(自分が直接経験したことであったり、自分が元々信頼している情報源であれば別ですが。)

また、慣れない状況でうまく使うことも非常に困難です。

また、超自我の機能に関して直接的に解説されたり、分析されることは、非常に信頼している友人でない限り、基本的に嫌がります。

善意的なアドバイスであっても、破滅的な批判のように捉えてしまうことがあるんですね。

そのため、人の超自我について批判すると、長期にわたって敵意を生んでしまうことがあります。

批判を受けた人は、やたらと自分を擁護するか、あるいは数日間塞ぎ込んで反省したりします。
(一方で、褒められると、思いがけず自尊心が高まったりもします。「自分も意外とできるかも!」みたいな感じです。)

第3機能 Role 規範の機能

人が①主導する機能を積極的に使用している場合、規範の機能はオフになります。

①主導する機能と規範の機能は、対象は大体同じですが、対立するアプローチを取りますから、同時には使えないんですね。
(例:①Se ↔︎ ③Ne)

そのため、①主導する機能で逃げようとすればするほど、規範の機能は無視されるか抑圧されます。

人間は一般的に、規範の機能がこのように抑圧されていることを認識しています。
他人の期待に応え、社会で何かを達成するためになんとかしなくてはならない弱点として認識しています。

生活がアンバランスにならないように、また弱点を改善するために、定期的にこの機能と向き合おうとします。

しかし、そんな頑張りはたまにしかできないのです。

問題が消えればすぐに忘れてしまい、①主導する機能が支配する普段通りの生活スタイルに戻ってしまうのです。

したがって、この機能を発達させるというのは、「完璧な自己充足システムを作る」ようなものではなく、「穴ができたらとりあえず埋めておく」というようなものです。

この機能を発達させて「何でもできちゃうスーパーマンになれたらなあ…」と思ったりすることもありますが、結局は①主導する機能が勝つため、そんなできもしない目標に過度に期待をしても失望するだけです。

そして、自分の規範の機能に関して、「もっと注意を払え」と批判されたときは、苛立ってしまいます。
「そんなの自覚してるし、改善しようとしてるけどうまくいかないんだよ!」となるわけですね。

規範の機能に問題が生じると、①主導する機能にも支障をきたす場合があります。

そうなるとやっと、いつも通りの活動を一旦停止して、それまで無視していたすべてのタスクに取り掛かろうとするのです。

①主導する機能を使うのは簡単なのに対し、この機能を使う作業には労力と集中が必要です。

それもあって、「人としての成長」というと、この規範の機能や超自我ブロックの発達を指していることが多いです。

④脆弱な機能への批判と比べれば、規範の機能への批判は「まだマシ」です。
批判をされても、④脆弱な機能に比べれば、応じたり退けたりが少しは簡単にできるからです。
(といってもあまりできないのですが)

これは、規範の機能は「理論的には価値がある」と信じていることも関係しています。

第4機能 vulnerable 脆弱な機能

脆弱な機能は、もっとも抵抗力がなく、「苦痛な機能」、「傷つきやすい機能」とも呼ばれます。

この機能には、不満感や力不足を感じます。

人はこの機能の重要性を完全に理解していないので、うまく考慮してあげないと非常に苦しい結果を招いてしまいます。

この機能に直接関与することは、不安と苦痛をもたらすのです。

脆弱な機能がそれほど難しいのはなぜでしょうか?

理由の1つは、意識機能の中で最も苦手な要素の組み合わせとなっているからです。

例えば、ESTP の脆弱な機能は Fi です。
F で I というのは、T で E な ESTP の持っていない要素なのです。(超ざっくりとした説明ですが。)

じゃあなんで、Ni じゃないのか?
ESTP は、N でも I でもないじゃないか、と思った方がいるかもしれません。

これについては、無意識である「超イド」のブロックで説明しようと思います。

本筋に戻ります。

脆弱な機能については、しばしば、⑥動員する機能の観点から代替的なアプローチが見出されることもあります。
(④脆弱な機能と⑥動員する機能は、内向と外向が反対になる。例:④Se ↔︎ ⑥Si)

脆弱な機能の使用には、心理的にハードルがあります。

なので、通常、それに関連する情報を無視しようとします。
極端な場合には、明らかに無視できなそうな場面でも無視しようとします。

脆弱な機能がどう機能するかを理論的に理解していても、それを実際の自分の行動に落とし込むことは困難です。

一方で、実生活の中で起きた状況の中で、脆弱な機能の重要性を認識することで、それを発達させることができます。

しかしこれを認識したとしても、この機能に関しては責任逃れをしようとし、自分のニーズを満たすのに最低限の方法、もしくは(他の機能を使って)突飛な方法を作り出すことがあります。

最高の相性とされる相対関係のパートナーは大抵、脆弱な機能についての心配事を解消してくれます。
(詳しくは相性論で書きます。)

タイプ別 超自我の機能への反応

ここまで、超自我ブロックの機能の位置付けを見てきました。
これだけでは少し分かりにくいかと思いますので、超自我の機能にどのように反応するかをタイプ毎に見ていきましょう。

これを理解するには、8つの心理機能の理解が必要なので、こちらも合わせて読むといいかと思います。↓

【MBTI・ソシオニクス】心理機能8つの解説

それでは見ていきましょう。

③規範の機能への反応

Te

該当タイプ: ESFJ, ENFJ

効率的で生産的ぶる。

でもやっぱり効率が少々悪くても、「いい感じの」雰囲気を作りたいのが本音。
(①のFeの働き)

Ti

該当タイプ: ISFP, INFP

感情の入り込まない、理論的な話や学術的な話をすると緊張しがち。

意思決定について論理的に正当化しようと頑張るが、矛盾を指摘されるとイライラし、倫理の話に持ち込むか、完全に逃げ出す。

Fe

該当タイプ: ESTJ, ENTJ

いい感じの雰囲気に適応したり、ポジティブな雰囲気を維持しようと頑張る。

しかし、本質的にはそのような感情がはびこる雰囲気にはうまく乗っていけない。

社交辞令を言い合ったり、カジュアルに会話している場で、つい人の発言の誤りを指摘せずにいられず、(せっかく頑張っていたのに)雰囲気をぶっ壊してしまうことがある。

Fi

該当タイプ: ISTP, INTP

人間関係の大切さを分かってるので、あまり知らない人には慎重。
とりあえず「マニュアル通り」に行動して、人の気分を害さないようにする。
(「汚い言葉を使わない」とか、そういうレベル)

でもやっぱり自分の率直な考えを言いたいし(①Ti)、むしろその率直さを評価してほしいと思っている。
(距離が近くなるとその慎重さは消える。)

Se

該当タイプ: ENTP, ENFP

やりたくないことを自分や他人に強いることはほぼできない。

戦いみたいなことは嫌いなので、別の楽なルートを探す。

人を動かしたいときは、圧力をかけるのではなく、うまく相手のやる気を引き出そうとするのを好む。

Si

該当タイプ: INTJ, INFJ

リラックスしたり楽しんだり、また娯楽を通してそういった感覚を得ることの重要性を説かれると苛立つ。

求めているのはむしろ、行動!決意!という Se 的な強さ。

自分の身体を気にかけてもらうとかは要らなくて、外部から少々強引なぐらいに要求されることで、不安や躊躇いに打ち勝ちたい。

Ne

該当タイプ: ESTP, ESFP

他人や物事に潜む可能性を評価するのが苦手。
ポテンシャルとかでなく、指示を与えて、「それを満たせるかどうか?」という単純な方法で評価したがる。

「今ここ」で目に見えるものに興味があり、「いつか使えるかも」という未来の話や、目に見えない「もしかしたらこうかもしれない」というような議論を嫌う。

「とにかく行動!」みたいな考え方であり、予測不可能なもの、突飛なものなどは不確実性を感じるので嫌がる。

Ni

該当タイプ: ISTJ, ISFJ

対象を長期的な目で見た時に、それが何を意味しているかとか、未来について想像することも一応はできるが、あまり続かない。

基本的には、今その場のことに集中したがる。

大局観をもって「なぜそれをするのか?」ということを考えないままに、将来についてやたらと計画しようとする。

④脆弱な機能への反応

Te

該当タイプ: ISFJ, INFJ

外部の情報源に基づいて信念、主張、行動を決めることを嫌う。

「本で読んだことを何でも鵜呑みにするやつワロタ」と思っており、それよりは(少しであっても)実際の経験がある人のことを信頼する。

時に、百科事典などの中立で信頼できるはずの情報源に対してさえもそう考えてしまうことがある。

また、効率、生産性、主張の正当性などについて考えることに対して嫌悪感を持つ。

Ti

該当タイプ: ESFP, ENFP

理論的な話を完全に拒絶するか鵜呑みにしがち。
また、自分が信じる理論の根拠や、それに自分が固執していることは隠したがる。

十分時間があれば、自分の意見をロジカルに表現することができることもあるが、議論を挑まれるとうまく対処できない。

そのため、絶対に自分が正しくて、立証できるという確信が持てるまでは、議論を挑んでくるような人に対して、自身の決定や意見を公表したがらない。

Fe

該当タイプ: ISTJ, INTJ

強い感情を表には出さないように努める。
感情を表に出すことはそもそも自然にはできないし、それをしてしまうと、人目が気になり、脆い感じがしてしまうため。

そのため、感情に波が無く、周囲の興奮や動揺には無関心に見える。

他人から「元気を出してもらおう」とか「一緒に楽しもう」というようなことをされることをとても嫌う。

Fi

該当タイプ: ESTP, ENTP

人間関係の微妙なニュアンスには注意を払わない。

自分の気持ちを察してもらうことなんて期待してないし、逆に自分も他人の気持ちを気にかける必要がないと思っている。

気持ちを察するとか無理。
はっきり表現してほしい。

「口には出してなかったけど、あの人きっと嫌がってたよ」みたいなことをアドバイスされると、困ってしまい、退けるか、攻撃的に反応する。

深い感情表現なんて気まずいし、そんなものを他人に負わせる「権利」なんて自分にはないと考える。
他人の本当の気持ち(たとえポジティブなものでも)に触れることがどれほど自分にとって不快かを知っているし、自分自身も、本当の気持ちを表現することが苦手なためである。

Se

該当タイプ: INTP, INFP

攻撃的・対立的な行動に過度に反応する。
たとえそれが、たまたま(悪意なく)出てしまったものだったり、悪いムードの結果に過ぎない場合であっても、個人的に向けられた脅威とみなす。

他人のスペースへ押し入ったり、何かを強制することも避ける。

他人を説教したり、指導したりということもできるが、抵抗や拒否には弱い。
「いいからやれ!」みたいな態度が必要だと考えるが、大抵できない。

Si

該当タイプ: ENTJ, ENFJ

遠くのこと、長期的なことが大事。
それに比べれば、身体のこと、短期的なこと、「今ここ」のことは優先度が低いと考える。

例えばENTJなら、細部に関する美意識が低く、そんなことを気にしていたらきりがないと考える。

ENFJの場合は、何かの書類を書いたり、確定申告をしたりといった低レベルなタスクを嫌いがち。

身の回りのことに疎く、自分が使う必要がなければどこにあるかもわからないことが多いし、自分の身体的感覚にも疎い。

Ne

該当タイプ: ISTP, ISFP

具体性のないアイディアを嫌い、具体的な利益の出ることを好む。

物事に潜むポテンシャルを評価すること(例えば、この人は経験はないけどこれができそう、など)を嫌うし、自分についてもそういった形で評価されたくないと考える。

Ni

該当タイプ: ESTJ, ESFJ
「これは今後こうなる」とか「こうだからこうなった」ということよりも、「今こうである」とか「結果はこうなっている」ということを好む。

基本的に、何かをするのに必要な時間や労力を想像するのが苦手。

そのため、めちゃくちゃきっちり計画を立てないと、その通りに実行できない。

まとめ

いかがでしょうか。
今回は、ソシオニクスのモデルAにおける、超自我ブロックの、③規範の機能、④脆弱な機能について解説していきました。

③も④も弱いのですが、特に④はキツい、といった感じになっています。

モデルAのその他のブロックについては下のリンクから。
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