ソシオニクスの超イドブロックについて 〜モデルA解説〜

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ソシオニクスは人間を16タイプに分けて終わりではありません。

そこから更に踏み込んだ、”モデルA”では、タイプ別の心理機能の働き、そしてそれに基づいた、タイプ間の相性論へと発展していきます。

今回は、モデルAの3段目、超イドブロックについて紹介していきます。


モデルAのその他のブロックについては下のリンクから。
>> 自我
>> 超自我
>> イド

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超イドブロックは助けを求める「子供のブロック」

ソシオニクスにおいては、超イドブロックはしばしば、「子供のブロック」と呼ばれます。
超イドの機能は弱くて、無意識なためです。

しかし同様に弱い超自我ブロックとは異なり、ある種の娯楽のようなものとしても捉えています。

人間は、このブロックに関して対処することが苦手なので、とにかく他人からの助けやアドバイスを必要としていますし、助けられると喜びます。
面倒を見てもらったり気を配ってもらったりすると、生命力やエネルギーが増大するのです。

ここらへんも超自我とは大きく異なっています。

また一方で、他人から得た情報を過度に信用してしまうという側面もあります。
そういうわけで、超イドにある⑤の機能は「暗示される機能」と呼ばれているのです。

超イドはとにかく受け身

超イドは無意識下にあるので、自分から積極的に使うということは基本的にできません。
また、自分のニーズにも無自覚です。

そのくせ、他人からの助けを得られず、無能さを感じると人のせいにしたくなってしまうのです。
(本当に子供じみています。)

例えば、ENTPであれば以下のような例があります。

An elderly lonely ILE man was no longer able to sufficiently take care of his living quarters, where he also kept a monkey as a pet and company. As the items and trash accumulated in his flat, and he started receiving complaints from other residents of the complex, he blamed them and his neighbors for not helping him out with upkeep and maintenance of his apartment.

訳:
年老いた孤独なENTPの男性はもはや自分の住居を十分に手入れすることができなかった。
そこで彼はペットであり、仲間でもある猿を飼っていた。
アパートに物やゴミがたまるにつれ、彼は団地に住む他の住人たちから苦情を言われるようになった。
彼は、自分のアパートの維持や整備を手伝ってくれなかったとして、苦情を言ってきた住人たちや近隣の人たちを責め立てた。

Wikisocion』より引用

これは「人のせい」の典型例です。

自分の部屋を綺麗にするといったことはSiと強く関連しますが、ENTPは超イドブロックの⑤にSiを持つので、そういったことを自分で上手くやることができません。

あくまで僕の観測範囲ですが、NP、特にENPの人は部屋が散らかっている人が多いです。(INTPの僕も例外ではありません。)

しかし、周りから助けを得られなかったので、人のせいにしているのです。

超イドを助ける双対関係

さて、先程から他人の助け、アドバイスという話をしていますが、誰から助けをもらうのでしょうか。

これは簡単で、自分の超イドの機能を自我に持つ人です。

特に最高の相性とされる双対関係の場合、一方の自我がもう一方の超イドと完全に一致しており、お互いに助け合うことができる非常に良い関係となります。
(この辺は相性論でも詳しく書く予定です。)

人間は、そのような補完的なタイプの人から自身の超イドに関して助けを貰います。

また、その人の前であれば批判を恐れずに、子供のように未熟な超イドの機能を解放することができます。

そのような人は、超イドについて助けてくれますが、同時に断固としてあなたに自我の機能を使うことを促してきます。(結局それがいちばん健康的なのですが)

第5機能 suggestible 暗示される機能

先ほども少し書いたように、この機能は外界からの影響を非常に受けやすいです。

また、8つの機能の中で最も弱い機能の1つです。(④と⑤)

この機能には全く自信がないので、外部からの助けを必要としています。
しかし、意識レベルにはあまり上がってこないので、それを認識することはあまりありません。

この機能は双対を探す機能とも呼ばれます。
双対関係のパートナーであれば、この機能を①主導する機能として持っているからです。

この機能は、①主導する機能を完璧に補完し、加速してくれるため、この機能についての情報は楽しむことができるし、精神を和らげるような効果があります。

自分の周囲にこの機能が欠けてると感じると、自分自身でなんとかしようとしますが、すぐに疲れ果ててしまいます。(苦手なので)

⑥動員する機能とは違い、他人から長期にわたって集中的に受け続けても、ポジティブなものとして捉えられます。
(どれだけ双対関係がうまくいってるかという、双対度にもよりますが)

第6機能 動員する機能 mobilizing function

動員する機能は活性化する機能とも呼ばれ、隠れたアジェンダの機能です。

この機能について助けてもらうことは嬉しいですが、一定のレベルを超すと過剰だと感じます。

この要素が周囲に過剰にあると、退屈し、反発さえします。
人間は、この機能を良い人生のために必要なパーツだとは考えますが、最優先すべきゴールではないとも考えているのです。

またこの機能は、⑤暗示される機能に比べれば自信を持って使うことができますが、それでもまあ時々しか使えません。

人間は生まれながらにしてこの機能に関してバランスを取れないので、やたらとこの機能にふけるか、逆に激しく無視したりしがちです。
⑤のサポートの下で使われるのが1番です。

注意不足でこの機能を評価しない人にそれを向けてしまうと、厳しい反応を受けることになるでしょう。
彼らにとってそれは幼稚に映るからです。

この機能⑥は、⑤よりもさらに幼稚に見えやすい傾向があります。
⑤は最初の段階ではより真剣に使うため、やや大人びて見える一方、⑥は⑤よりは幾分上手くできてしまうため、注意不足になりがちなのです。

タイプ別 超イドの機能への反応

ここまで、超イドブロックの機能の位置付けを見てきました。

これだけでは少し分かりにくいかと思いますので、タイプ毎の超イドへの反応を少し詳しく見ていきましょう。

これを理解するには、8つの心理機能の理解が必要なので、こちらも合わせて読むといいかと思います。↓

【MBTI・ソシオニクス】心理機能8つの解説

⑤暗示される機能への反応

Ti

該当タイプ: ESFJ、ENFJ

物事を分かりやすく簡潔に説明できる人に惹かれる。
自分の行動にロジカルに意味を持たせるのが苦手なので、それを助けて貰いたい。

Te

該当タイプ: ISFP, INFP

知識があって、信頼できる情報を教えてくれる人を好む。
逆に分析は要らない。(③超自我のTi)
自分では効率とかを考えられないので、そういったことにアドバイスを貰いたい。

Fi

該当タイプ: ESTJ, ENTJ

人と親密になりたいが、人間関係や人の気持ちを考えるのが苦手。
人間関係に価値を置く人といると安心できる。

Fe

該当タイプ: ISTP, INTP

感情表現は苦手だが、自分の内に秘めておくとストレスが溜まる
なので、Fe で感情表現しやすくしてくれる人に惹かれる
最初は堅苦しく見えるが、仲良くなると急に柔らかくなる

Si

該当タイプ: ENTP, ENFP

自分の生理的なことや、欲求など、身体的な感覚に疎い。
そういうことをケアしてくれる人に惹かれる。

Se

該当タイプ: INTJ, INFJ

優柔不断で、自分自身で興味を開拓するのが苦手なので、外部からの刺激を必要としている。
未来を長期的に見られる(①Ni)が、短期的な計画を立てて実行に移すのが苦手なので、地に足がついていて行動力がある人に惹かれる。

Ni

該当タイプ: ESTP, ESFP

流れが行き着く先や、行動を起こすタイミングを見極める能力が弱い。
衝動的に行動しがちだが、衝動に任せすぎないようにしたいため、そういうことができる人に惹かれる。

Ne

該当タイプ: ISTJ, ISFJ

新奇性のあることを追い求め、物質にとらわれない人々を尊敬する。
「普通の人」っぽく見えることを好むので、個性をあまり出さないが、自分の秘めた可能性や個性、才能を見抜いてくれる人に惹かれる。

⑥動員する機能への反応

Ti

該当タイプ: ISFJ, INFJ

新しい概念を学んだり、哲学的な内容について議論するのを楽しめる。
自分の行動を論理的にサポートしてくれる人に惹かれるが、あくまでそれはメインの目標(①)達成のための手段。

Te

該当タイプ: ESFP, ENFP

効率よく生産的になるため、知識を集めようとする。
しかし、あまり得意ではないので、アドバイスが欲しい。

Fi

該当タイプ: ISTJ, INTJ

安定した人間関係を構築したい。
④脆弱なFeの影響もあり、言わなくても黙って理解してくれるパートナーを求める。

Fe

該当タイプ: ESTP, ENTP

みんなでワイワイしたいが、自分ではうまくできないので、他人がそうできるような空気を作ろうとする。
失敗すると狼狽したりイライラする。

Si

該当タイプ: INTP, INFP

楽しいことやそれについての話は好きだが、自分ではあまりうまくできないので、他人の助けが欲しい。
また、緊張したり不安になったりしやすいので、リラックスさせてくれる人が必要。

Se

該当タイプ: ENTJ, ENFJ

やや優柔不断。
競争や努力など、自分の意思やパワーを成長させてくれることが好きだが、そのためには人からやる気をもらったりといった助けが必要。

Ni

該当タイプ: ISTP, ISFP

物事の状況や流れをうまく把握できず、不安になりがち。
行動を起こすタイミングなどについて他人のアドバイスが欲しい。
そうでないと衝動的になりがち。

Ne

該当タイプ: ESTJ, ESFJ

実用化できないものであっても、アイディアや想像力に富んだ人に惹かれる。
自分の取り組みに対し、型にはまらない分析や洞察を提供されるとありがたく感じる。

まとめ

今回は、ソシオニクスのモデルAにおける、超イドブロックおよび、⑤暗示される機能、⑥動員する機能について解説していきました。
簡単にまとめると超イドの機能は

  • 苦手
  • 無意識
  • 他人の助けを求める(特に双対関係)

といった特徴があります。
超自我が「できないし嫌い」だとすれば、超イドは「できないけど好き」といった感じでしょうか。

モデルAのその他のブロックについては下のリンクから。
>> 自我
>> 超自我
>> イド

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